歯周病

1.歯周病について

初めにお話しすることは、
歯周病も虫歯も、今は大丈夫・・・?
でも今後はわからない・・・?
本当に今は大丈夫なのか・・・?
と言うことです。

「歯周病らしき症状はないよ・・・」

「私は、歯磨きに時間をかけているし3回も磨くから大丈夫・・・」

「私は、若いし健康だから心配ない・・・」

このようにお考えの方がいらっしゃいます。歯周病の初期には目立った症状はありません。
何らかの症状が現れた時にはかなり悪くなっていることが推測されます。
ですが、ご自分で判断することはかなり難しいでしょう。
お口の健康状態をご自分で判断するのではなく
歯茎の検査やレントゲン写真から客観的に診断して予防や治療に心がけることが健康維持に最も有効な手段です。

2.まずは、検査とレントゲン撮影

最初に行うのが、レントゲン撮影や歯茎の検査です。

レントゲンを撮影します。パノラマ撮影と言います。全体的な状態を確認できます。
歯と骨(歯槽骨)の関係や虫歯の発見にも有効です。


歯茎の検査は、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)に器具を差し込みポケットの深さを測定します。その他に、プラークの沈着・歯石の沈着・出血・動揺などを調べます。

これらの検査結果から歯茎の状態を判断します。


3.歯周病の進行状況

3-1軽度の歯周病

ほぼ自覚症状がなく「え!歯周病なの?」と思う方が多いです。ここが分かれ目であり、ご自分で予防や治療に努めていただければ5~10年後に歯を失う可能性は低くなります 。

ポケットの深さ 3~5ミリ
プラークの沈着 あり
歯石の沈着 あり
出血 あり
動揺 ほとんどなし

治療は、歯石除去・ブラッシング指導が中心になります。「歯は磨いているのに・・・」と言われる方は、磨いているつもりでも磨けていない証になります。
的確で効率的なブラッシング方法を身につけましょう。

3-2中程度の歯周病

ここにきてようやく自覚症状らしきのもが現れます。歯茎の腫れから起こる出血や口臭などです。但し、気が付かないこともあり過信は禁物です。

ポケットの深さ 4~6ミリ
プラークの沈着 あり
歯石の沈着 あり
出血 あり(出血場所が多い)
動揺 軽い動揺が認められる

他に思いつく現象として、
歯や歯茎に違和感があるようだ? 歯が長くなったように思う? 口臭があるかな? などが挙げられます。

治療は、歯石除去・ブラッシング指導・ルートプレーニング(麻酔を使い歯茎の下の掃除をします)などを行います。

ここでも治療の中心になるのは、ご自分で行うブラッシングです。歯科医が行うのは、回復の手助けにすぎません。
「今さら歯ブラシなんて・・・」とお考えでしたら治りません。

3-3重度の歯周病

ポケットの深さ 5~10ミリ
プラークの沈着 あり
歯石の沈着 あり
出血 あり(出血場所がかなり多い)
動揺 動揺が認められる

他に認められる現象として、
歯や歯茎に違和感がある 歯が揺れて痛くて食事ができない 歯が長くなった 口臭がある などが挙げられます。

治療は、歯石除去・ブラッシング指導・ルートプレーニング(麻酔を使い歯茎の下の掃除をします)・歯周外科処置・抜歯
などを行います。

ここまで進行すると歯周外科処置や抜歯と言う処置を行う場合も考えられます。
なんとか保存可能であれば歯周外科処置を行いますが、保存不可能であれば抜歯を考えなければなりません。

4.歯周病に対する防御方法

どんなに医学が進歩しても、どれだけ高額な医療費をかけても答えは一つです。

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